医者の仕事の大変さを理解してあげよう

医師と患者

 高額のお給料をもらっている人はたいてい、肉体的・精神的にそれ相応の代償を払っているというのは常識ですが、医者も例外ではありません。今日本で一番不健康な生活を送っている人の中に医者は確実に含まれるし、たいていの医者は倒れる寸前まで働いた経験があるようです。

 管理人の知人の外科系医師は不眠傾向があるようで、睡眠導入剤を常用していました。
 医師が働きすぎや、患者・家族からのクレームに悩み、鬱病になったというのもよく聞きます。

 彼らのお給料や表面的な華やかさばかりに目を向けるのでなく、そういう苦悩も受け止めてあげられるようにしたいですね。


 ちなみに、医者の仕事が忙しいのは、普段の診療や当直、急な呼び出しだけでなく、家族への説明、院内でのカンファや勉強会、学会で発表するためのデータまとめ、出張で勉強会や学会への参加、認定医や専門医などの試験があるからです。大変ですね…。

 拘束時間・呼び出し頻度などを考えると医者の中で一番余裕があるのは、精神科だと思いますが、被害妄想癖のある患者さんに首をしめかけられたとか、担当患者さんが院内で自殺してしまうなど、大変なエピソードをよく聞きます。精神的な負担は一番大きい科かもしれません。

医師と看護師と患者

 医者の仕事は大変ですが、やりがいもかなりあります。たいていの医者は、仕事に対するプライドの持ち方が半端ではありません。
ある医者は、「病気になれば死ぬのが自然なのだから、医者の仕事は神の意思に逆らっている。でもその分一番人間的な仕事だと思う」と哲学的なことを語っていました。

 医者の苦悩を理解したいなら、この本医療崩壊を読んでみてください!知る人ぞ知る本(!?)で、あまり発行部数は出ていませんが、現役の医者の中ではかなり評価の高い本です。管理人も、医者の友達から読むように勧められました。すごく難しい本ですが、医者の仕事の実態・日本の医療の問題点が良く分かります。医者としてはこの本を読むと、「自分の気持ちを代弁してくれている、よくぞ言ってくれた!」という気持ちになるそうです。



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