科や勤め先について

医者と患者

 医者は、一般的にメジャー系(外科、内科)よりもマイナー系(眼科や皮膚科等)の方が暇があって、お付き合いや結婚をするには良いと言われています。ただし、大学病院や大病院に勤務する医者はほぼ例外なく忙しいし、同じ科でも労働条件は病院によって全く違うので、一概には言えないようです。

 歯医者はイメージ通り医者よりも多少余裕がありますが、週休2日のサラリーマンよりはもちろん多忙です。最近は歯科医院の生存競争が激しくなってきて、サービスも良くなり(=診察受付時間も長くなり)、土曜日も診療受付をしているところが多く、以前の歯科医よりも大変らしいです。歯医者の中でも口腔外科は緊急手術が入るので、別格の忙しさです。

 給料は都会より田舎、国立より私立病院の方が高い傾向があり、田舎の病院の方が休日も休み易かったりするので、田舎の中〜小規模の病院に勤めるマイナー系の医者、もしくは開業医がお勧めです。

 普通、勤務医より開業医の方が甘い汁を吸っているイメージがあり、それは正しいですが、勤務医の中でも良い条件で働いているのが「産業医」です。産業医とは顧問弁護士みたいな感じで、企業の顧問医者のことです。従業員の健康管理のためにアドバイスなどを行ったり、診断書を作成したりします。時間にもお金にもゆとりのある産業医は、お勧めです。
産業医は必ずしも常勤である必要はなく、掛け持ちする人もいるようです。

 性格は一般的に内科系の方が大人しく、外科系の方がエネルギッシュ(=体育会系的)。外科の方が浮気率が高そうな気がするのは管理人の偏見でしょうか…。

こんな科があります



一般にはあまり知られていない医者

医者

産業医

=労働者の健康管理などを行う。産業医を養成する大学に、「産業医科大学」というものがあります。この大学は北九州市にある私立大学なのですが、卒業後一定期間産業医として働くならば、安い学費で卒業することができます。そのため、ここの大学を出た人はあまりお坊ちゃまではないけれど優秀な人が多いです。



放射線科医

医者のイラスト=画像診断や放射線治療を行う。この科の医者は従来ほとんど開業することはありませんでしたが、近年のネット環境の発達により、どこでも仕事ができるようになってきています。 例えば、自分のオフィスを持ち、放射線科のない病院から介して仕事を受注して、生計を立てる人も増えてくるだろうといわれています。

 放射線科は結婚相手として管理人が一番お勧めする科の一つです。人材が不足していていろんな病院から頼られる割に、勤務形態も自由ですし、当直も少ないです。医師は夫にするには忙しいのが難点ですが、放射線科医なら休日出勤も少なく普段からそこまで忙しくない人が多いです。

病理医

=切り取った病気の組織の診断や解剖をする。患者と直接接触はしません。ピンと来ない人は、「白い巨塔」の大河内教授がこの病理医という設定でしたのでドラマを観てみるといいかもしれません。

メス 患者の病気が何なのかを特定する大事な仕事ですが、当直がなく、受け持ち患者もいないため、激務の医者の中では私生活を大事にできる良い科だと思います。ただし、病理医の数が少ないので、あまり知り合う機会はないかもしれません。歯科医師免許でこの病理医をやっている人もごくまれにいます。

麻酔科医

医者=麻酔をかける。手術前後の体調管理をする。麻酔科医は「縁の下の力持ち」的な存在で、患者に感謝されることは少ないようです。(知り合いの医者は目を覚ました患者に「あんた誰ですか」と聞かれたことがあったそうです。)その代わり、外科医には感謝されます。

 麻酔科医は全身管理のスペシャリストで、急病人が出た場合頼りになる「医者らしい医者」と言えます。全身の疾患に関して、その科の専門の先生の次に詳しいそうです。

 麻酔科医には一匹狼的な性格の人が向いているようです。ある医者は、「患者と一期一会なのがいい」と言っていました。

 麻酔科医について知りたいならこの本『 破裂 』がお勧め。現役医者の書いた、麻酔科医が主人公の医療系ミステリーです。純粋にミステリーとして面白いですが、医療裁判なども扱っているので、「現代版白い巨塔」として一時期かなり話題になりました。知り合いの麻酔科医は「医学の最新情報が取り入れられていて興味深かったよ。主人公みたいな麻酔科は、現実には多分いないけどね(笑)」と言っていました。



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